修正第18条修正第18条
第1節
この条が承認されてから1年後、飲み物の目的で、アメリカ国内とその管轄下の全部の領土で、酔わせる酒類を作ったり売ったり運んだりすること、それとアメリカとその管轄下の全部の領土への酒類の輸入とかそこからの輸出は、ここに禁止されるんや。
第2節
連邦議会と各州は、適切な立法で、この条を実行する権限を同時に持っとるんやで。
第3節
この条は、憲法に決められたとおりに、連邦議会が各州に出した日から7年以内に、各州の議会で憲法の修正として承認されへんかったら、無効になるんや。
お酒を作ったり売ったり運んだりするのを禁止した修正条項やで。いわゆる「禁酒法」っちゅうやつや。アメリカ史上最も失敗した憲法修正として有名やねん。
1919年に決まって、1920年から施行されたんや。これには長い背景があって、19世紀から「禁酒運動(Temperance Movement)」っちゅうのが盛り上がっとったんやな。キリスト教の保守派の人らが「お酒は家庭を壊す悪や!」って主張して、特に女性団体が熱心に運動したんや。当時はアルコール依存症で暴力を振るう夫が問題になっとって、「お酒さえなくせば家庭が平和になる、犯罪も減る」って信じられとったんやで。第一次世界大戦の時に「戦争に勝つために国民は節制せなあかん」っちゅう愛国心とも結びついて、ついに憲法改正まで実現したんやな。せやけど、これがとんでもない事態を招くことになるんや。
禁酒法が始まったら、合法的なお酒は手に入らへんようになったんやけど、人々の「お酒飲みたい」っちゅう欲求は消えへんかったんやな。それで密造酒(ムーンシャイン)を作る人や、こっそりお酒を売る「もぐり酒場(スピークイージー)」が大繁盛したんや。アル・カポネみたいなギャング組織が密造酒ビジネスで莫大な金を稼いで、めっちゃ強大になったんやで。警察官や政治家への賄賂も横行して、法律の権威がガタ落ちや。しかも、粗悪な密造酒で失明したり死んだりする人も出たんやな。「お酒を禁止したら社会が良くなる」どころか、犯罪が増えて社会がめちゃくちゃになってもうたんや。この時代を「狂騒の20年代(Roaring Twenties)」って呼んで、ギャング映画の舞台になっとるで。たった14年でこの実験は失敗やと認められて、1933年に修正第21条で廃止されたんや。唯一完全に廃止された憲法修正として、「良かれと思っても、人の行動を法律で無理やり変えるんは難しい」っちゅう歴史的な教訓になっとるんやで。
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